アイルランド大学院留学とそれから

アイルランドに大学院留学後、キャリアを捨て田舎町でのんびり暮らす筆者のブログ

損か得か?アイルランドの特殊なお金の計算方法

こんにちは、アイルランドの小さな町で暮らしているポチです☀️

 

今日は、アイルランドに来た時にお金に細かい人なら「アレ?」と思うある制度についてです💰

 

お釣りが2セント少ない

異変に気が付いたのはこちらに来てまもない頃、スーパーでの買い物時。

 

いつも通りレシートとお釣りをチェックすると、お釣りが少ない気が・・

 

異国の地に来たばかりなので「こんなものか」と思いながら帰宅し調べてみると、

 

レジの間違いではなく、Cash Rounding(またはシンプルにRounding)と呼ばれる方式が採られていたのです。

 

ラウンディングという制度

このRounding(ラウンディング)という制度は、現金取引の際、請求額のセント数が0か5で終わるように切り捨てや切り上げをしてもいいよというものです。

 

2015年から導入されていますが、アイルランド人でも知らない人がいるくらいです。

 

ベルギーでは原則この制度を使うことになっているようですが、この制度を採用している国はEU内でも数か国。世界的に見てもあまり多くありません。

 

具体的には?

請求額の合計の端数が1か2セントなら0セントに、3〜7セントなら5セントに、8か9セントなら10セントになります。

 

さらに具体的に見ていきましょう。

 

買い物の合計額が9.28ユーロだった場合、10ユーロ出したらお釣りは72セントもらえると思いますよね?

 

しかしこのラウンディング制度を使うと、9.28ユーロは9.30ユーロにしてもいいということなので、お釣りは70セントになります。

 

反対に、合計額が9.21ユーロだったとき、10ユーロ出したらお釣りは79セントかと思いきや、80セントもらえるのです。

 

この制度の目的は?

1セントや2セント硬貨があまり出回らなくていいようにすることが目的だそうです。

 

少額硬貨は製造するのにそのものの価値以上のコストがかかるんだとか。

 

1セントは1円ちょっとですね。日本でも1円玉を作るのに1円以上かかっていると言われています。

 

 

 

この施策を導入するかは店に委ねられていますが、DunnesやLidlといったスーパーではラウンディングされている印象なので、チェーン店では特に積極的に導入しているのかもしれません。

 

そもそもスーパー以外では大体キリのいい値段設定をしていることが多いので、そんなに出くわすことはないかもしれませんね。

 

ともかく、私は現金決済をするとお釣りが少なくなることがあるのでカードを使っています。

 

お釣りを多くもらえそうな時だけ現金で払う、というとっさの判断ができればお得な制度ですね!